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未だ世界に影響を与え続けるアニメの金字塔「AKIRA」

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映画公開から30年 未だ世界に影響を与え続けるジャパニメーションの金字塔「AKIRA」

まもなく公開終了のスピルバーグ監督の話題作「レディ・プレイヤー・ワン」。
色んな映画のパロディが随所に仕掛けられ、映画を愛する監督の遊び心が観客を喜ばせる作りになっています。
予告編に出てくるだけでも、ジュラシック・パークのティラノザウルスやキングコングなんかが出てきていますね。

乗り物に至ってはバック・トゥ・ザ・フューチャーのデロリアンやマッドマックスのインターセプター、ガンダムまで登場しています。
薄暗い画面で数万台の車が疾走する中、真っ赤なボディにタイヤから緑の光線を出して、ひときわ異彩を放っているバイクがありました、
アニメ映画「AKIRA」の主人公の愛車・金田バイクです。

AKIRAの概要

1982年から1990年まで「週刊ヤングマガジン」で連載された近未来SF漫画。
緻密な書き込みで写実的な絵柄、大胆な構図やスピード感溢れるコマ運びで多くの読者を魅了。影響を受けた漫画家も少なくありません。
1988年に作者の大友克洋氏みずから監督してアニメ映画化。
15万枚にも及ぶセル画と、まだ黎明期にあったCG技術をわずかに融合させて、これまでに見たことがない革新的な映像を生み出して世界を驚嘆させました。

作者について

大友氏はそれまでにも「童夢」などで固定ファンを掴んでいましたが、発表する雑誌が大人向けの青年誌だったため、アングラ漫画家というような印象でした。
しかしアニメ映画「幻魔大戦」のキャラクターデザインを担当して知名度が上昇。
その後「AKIRA」の単行本1巻が発売されると、その大きさに驚愕した人たちが手に取り、中身を見てあまりの面白さに夢中になる人が続出して一気にメジャーになりました。

あらすじ

1988年(原作では1982年)関東地区に新型爆弾が使用され第三次大戦が勃発。東京は壊滅状態に陥ります。
時は流れ2019年、東京湾上にネオ東京という新たな都市が出来上がり、来年は東京オリンピックを控えるほどにまで大都会に発展していました。
職業訓練校に通う金田たち不良グループは、今夜も街をバイクで暴走し敵対するグループと激しい抗争を繰り広げます。
そのとき仲間の鉄雄が事故を起こし、なぜか軍用ヘリに収容されます。
その後、収容先のラボで超能力を手に入れた鉄雄は暴走。
仲間の山形すらも殺害して金田の怒りに火をつけます。

登場人物

金田正太郎…バイクチームのリーダーを務める健康優良不良少年。深く考えるよりすぐ行動するタイプ。抜群の運動神経とバイタリティーの持ち主で、能力者となった鉄雄にも臆せず立ち向かう。


島鉄雄…チームの仲間だが、いつもミソッカスの存在。金田にコンプレックスがあり、そのバイクにすら憧れている。超能力者となり暴走して人を殺しまくる反面、体の変調に苦しむ。

ケイ…反政府ゲリラの少女。金田と行動を共にしてアーミーらと戦う。触媒の能力があり、ラボの超能力者キヨコが鉄雄を止めるべく精神感知で彼女を誘導する。
大佐…ラボの責任者でアーミーを率いる。鉄雄の能力を引き出すがその強大な力に恐れをなす。かつてはアキラの力を引き出して東京を壊滅させたため、慌ててアキラを地下に閉じ込めた。
キヨコ・マサル・タカシ…子供のような小ささのまま老人になったラボの超能力者たち。元は超能力実験の被験者となった子供たちの生き残りだった。鉄雄の暴走とアキラの覚醒を予見して食い止めようとする。
アキラ…この物語の象徴。起こしてはいけない。

制作のこだわり

とにかく映像へのこだわりがあった大友監督。
絵コンテの段階から人物や乗り物の動きを細かく設定して、後ろにいる脇役にまで目を配っています。
録音もセリフを先に録音して後で口の動きを作画するプレスコ方式を採用。
そのため人物たちは口も体も常に動かしていて、それが雑多な感じがするこの作品世界に馴染んでいます。

漫画では表現できない色彩を出すのに用意された絵の具の種類は327色。
夜のシーンが多い中、本当に発光して見えるネオンなどの明かりを見事に再現し、人物の彩色も5段階に重ね塗りして立体感を出しています。
撮影技術で、ホログラムに見えるよう透過光撮影をして近未来の雰囲気を醸し、音響も日本で使われたことがない機材を使用。
音楽には芸能山城組を起用し、観客の視覚と聴覚を完全にAKIRAの世界に引きずり込みます。

金田バイク

「レディ・プレイヤー・ワン」にも出てきた、珍しくもスタイリッシュなデザインで注目された金田のバイク。
映画では原作よりもフィーチャーされています。(設定がないので描くたびに変わっていたそうです)
その動きのカッコよさは鉄雄じゃなくても憧れる代物で、未だ実用化にチャレンジしている人もいるとか。
宣伝用の展示物として原寸大モデルが作成されましたが、キャンペーンでイギリスに渡り行方不明。
作画からは大型でかなり重量感を感じますが、実際は小柄な女性にも乗れる大きさになるそうです。
だから「レディ・プレイヤー・ワン」でライダーは女性でしたが違和感はないんですね。

まとめ

偶然にも2020年の東京オリンピックを予見していたAKIRA。
来年はついに漫画で描かれた世界・2019年がやってきます。
これまで何度も実写化の話が持ち上がっては立ち消えになっているこの作品。
CG技術が発展した現在、できると思って挑戦してみたけれど、やってみるとあのクオリティを出すことは、かなり難しいということなのでしょうね。

再来年の東京五輪では、スタジアム内で実際の金田バイクが走り回り、VRで金田VS鉄男のラストの戦いがリアルに見られる、なんていう演出を閉会式とかでやったら、なんて妄想をしています。

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